私の「言霊」で友人が本当に亡くなりました
言霊(ことだま)って知ってますか?
言葉にはすべて魂が宿っているという意味です。
言ったことが本当になるということなんですが、私は言霊で人を殺めてしまいました。
「死ねばいいのに」
8年くらい前のある日、お風呂で湯船に浸かっているとき、多くの友人がいた彼女の明るさに嫉妬して、彼女の顔を思い浮かべながらそうつぶやきました。
しばらくすると彼女は交通事故に遭い、肋骨が肺に刺さる重傷を負って入院。
手術を受けて無事退院したものの、それ以降の彼女はドンドン生きていく力を失ったようになっていきました。
まさか自分が発した言葉で彼女の生気がなくなっているとはつゆ知らず、私はのほほんと生きていました。
が、あるとき、まだ50代の彼女がボケてきたという話を共通の友人から聞いたんです。
電話をしてみるとたしかに言っていることがおかしい。
そのとき、私はピンときたんです。私の発した言霊が彼女に刺さってるって。
でもそれからも彼女はちょっとボケながらでも元気にしていましたので、私も何も思うことなく過ごしていましたが、先日、彼女は膵臓ガンで余命宣告を受け、たった1ヶ月で亡くなってしまいました。
おとといは、彼女のお葬式でした。
彼女の冷たい顔を触りながら、私のしたことを謝りました。
でも、もう聞いてくれる彼女はこの世にはいません。
視える共通の友人は「彼女は怒ってないよ。なにも気にしなくて良いよって言ってるよ」と教えてくれましたが、私はこの罪を一生背負って生きていくんだと思いました。
言霊は本当にあります。
人の不幸を願うようなことを言葉として発してはいけないんです。
人によっては私のように人の不幸を心の中で願うことはあるかもしれません。でもそれを口にしてはいけない。言葉に魂が宿って本当になるから。
私はこの先の数十年という長い人生、罪を背負っていきていかなければなりません。誰にも相談できず、誰にも理解してもらえない。
これからは罪滅ぼしの人生です。自分の幸せを願ってはいけない。
言葉を大切に生きていこうと思います。