生きていくブログ

生きていくのに必死な人のつぶやき

薬は害。そうかも知れないけど助けられた命もある

こんばんは。

私は10年程前に重度のうつ病を発症しました。原因は上司が変わったことによる業務の激増、連日の残業、そのうえ同僚からの壮絶ないじめでした。

だんだん眠れなくなり、食欲もなくなっていき、そのうち人の話し声がうめき声にしか聞こえなくなりました。

仕事のミスも増え、口数も減って死を意識するようになり、夫に連れられて心療内科に行ったら、入院をすすめられるほど重症化したうつ病とわかりました。

 

自分がうつ病だとわかると途端に眠気が襲ってきました。毎日ベッドで寝る毎日。辛くて消えたくて自分が生きていることが申し訳なくて…。

 

薬も処方されましたが、なかなか自分に合う薬が見つかりません。

何を飲んでもまったく効かないのです。

 

そのうち、レメロンといううつ病の新薬が発売されることになり、その薬を試してみようという医師の意見に従って服用するようになりました。

 

すると、1週間くらいでベッドから起きられるようになり、少しですが家の中を歩けるようになりました。

 

その後は順調に回復していき、お散歩もできるようになって夫は泣いて喜んでくれたんです。

 

今日「その「1錠」が脳をダメにする 薬剤師が教える 薬の害がわかる本」という本を読みました。

 

 

その本には薬は害だと書かれています。薬には副作用もありますし、自然の免疫力で治す方が安全ですし、たしかにそうだと思います。

 

でも、私のように薬がなければ死んでいたかも知れない人もいるんです。薬に助けられたといっても過言じゃありません。

 

レメロンがなければ、回復が遅くなってもしかすると命を自ら絶っていたのかも知れないと思うと、薬が全て悪いとは思えないんです。

中には製薬会社と医者が儲けるために出している薬もあるでしょう。

それでも、薬に頼らなければ生きていけない人もいるんですから、どんな薬も害とは言えないんじゃないかと思います。

情報を鵜呑みにするのではなく、情報は情報として受け止め、そのうえで自分の考えを持つべきだと思います。